保育園行くわ!?
のどかが3歳になる少し前。
近所のお友達が「そろそろ保育園年少さんやけどのどかくんも行く?」と。
元々3歳からは早すぎるのでは!?と思っていたので
「今年はまだのつもりです。」と答えていました。
秋になると保育園の運動会があって、来年入園予定の子どもたちにご招待が来ます。
2歳の秋・3歳の秋・4歳の秋・・・
「来年入園予定のお友達のかけっこ」に毎年参加しました。
かけっこをして記念のおもちゃだったかお菓子だったかをもらって。
4歳の時はさすがに申し訳ないな・・・という感じだったのですが、記念のものも用意してるし来てねと誘っていただいて一応のどかの「保育園に行きたい」かどうかの意志を確認する意味もあって参加していました。
のどかは保育園の遊具では遊びたがるのですが「保育園に行ったら毎日あそこで遊んで他のお友達と遊べるけど行きたい?行きたくない?」と聞くと「行きたくない。」と答えていました。
保育園に行っていない分、来る人来る人に可愛がっていただいていました。
肩車をしてもらったり、おんぶしてもらったり、田んぼの周りを散歩に連れて行ってもらったり、絵本を読んでもらったり、シロツメクサを摘んで花冠をつくってもらったり、美容師の方が髪を切ってくれたこともありました。
同じぐらいの子どもたちが来るとみんなで一緒に遊んでいました。
お店で接客してお客さんを「これこれこれ」とおすすめの果樹コーナーなどにお連れして「ぼくがすすめてくれるんやったら・・・」と買っていただいたこともあったり。「これいくら?」とお客さんに聞かれると何でも「2ひゃくへん。」(2百円のこと)と答えるので「これから何でもぼくに聞くわ。」と言われたり。
よく来てくださる方にも初めての方にも可愛がっていただきました。
ただどうしてもレッスン中にのどかの相手ばかりできなかったり、レッスンとギャラリーショップのお客さんが重なり私が接客していたりするとすぐにお向かいの大好きなおばあちゃんのお宅に上がり込んでいたのでした。お父さんに怒られた時もすぐ走って逃げ込んでいました。
たしか4歳の頃、忙しい日が続いてのどかは毎日毎日おばあちゃんの家に行っていました。おばあちゃんは喜んでくれるのですが、一人で暮らされているとは言え息子さんや娘さんが訪ねて来られたりあまり長時間いると申し訳なくて「おばあちゃんのお家ばっかり行ってたら保育園に行ってもらう。」と怒ったことがありました。
父「もう保育園に行かせる!」
のどか「行かへん。行かへん。じぇったい行かへん。」
父「何回言ってもすぐおばあちゃん家に行くんやから保育園に行ってもらう!」
のどか「行かへん。行かへん。じぇったい行かへん。」
父「いや。今度という今度は絶対保育園に行ってもらう!」
のどか「行かへん。行かへん。じぇったい行かへん。」
父「もう今から電話かけて保育に行かせますって言うからな。」
のどか「行かへん。行かへん。じぇったい行かへん。」
父「いや。明日から行かせますって今、電話するわ。」
のどか「行かへん。行かへん。じぇったい行かへん。」
父電話をかけるふりをする。「あ、○○保育園ですか。のどかの父ですが明日から保育園に行かせますので。」
その横でのどか「行かへん。行かへん。じぇったい行かへん。」
父「あ、はい。わかりました。では明日からお願いします。」
のどか、ワーワー泣きながら「行かへん。行かへん。じぇったい行かへん。」
・・・・・・
父「保育園行くのがほんとに嫌やったら勝手におばあちゃんのところに・・・」
のどか「もう保育園行くわ!」
父と母「え???」
のどか「わかった。保育園行くわ!!」
父「え?いや、その。保育園行くの嫌やったんやろ?」
のどか「でも行くわ!」
母「そんな無理やり行かなくてもいいねんよ。」
のどか「行くわ!」
父「いや、実はさっき電話したけどそんなすぐには入られへんらしいし。。。」
のどか「も一回電話して。行くからって言って。」
父「いや、明日とか無理みたいやったし。」
母「すぐに行くとか無理みたいやったらもうちょっと考えてみたら・・・?」
のどか「でももう行くし!」
父と母「・・・(どうしよう・・・)」
ということがありました。今、思い出しても笑ってしまいます。
のどかに話すと「自分でもなんで『行くわ!』って言ったんかわからんわ。」と。
たしかその日は寝るまで「行くわ!」とか「保育園行く用意して!」とか言い張っていて怒っていたはずの両親が「どうしよう・・・」とたじたじになっていたような。
次の日起きるとすっかり忘れていたのか自分から「保育園行くわ!」と言い出さなかったので私たちもしばらくはその話題に触れず、結局保育園に行くことはありませんでした。
保育園のことを書いていたらこのことを思い出して可笑しくなってきたので書きました。あれは一体何だったんだろう・・・?