「ほんとうのリーダーのみつけかた」おすすめの本
とても久しぶりのブログになってしまいました。
今回は本の紹介をしたいと思います。
「ほんとうのリーダーのみつけかた」梨木香歩著
今の社会みんなが意識しなければならないことが書かれている本だと思うので
ぜひ読んでみてください。
若い人たちに向けてとてもわかりやすく読みやすく書かれています。
この本は
「僕はそして僕たちはどう生きるか」
というこちらも梨木香歩さんが2007年頃書かれた小説の文庫化を記念した
若い人たち向けの講演会をもとに文章化されたものです。
若い人たちにわかりやすく語りかけている梨木香歩さんの口調そのままの
やさしい文章ですが、内容はとても考えさせられるものです。
小説もこの本もどちらも「同調圧力」をテーマにしています。
同調圧力が蔓延している世の中だからこそ、
日々考えていかなければならないテーマなのだと思います。
「学校に行きづらい」「学校に行きたくない」
と悩んでいる方や職場で悩んでいる方、友人関係で悩んでいる方、
今の日本って大丈夫なの?どうしたら暮らしやすい社会になるんだろうと日々考えている方、これからどうやって生きていこうと考えている方・・・
皆さんぜひ読んでみてください。
今月末には衆議院選挙があります。
息子のどかにとっては初めての選挙となります。若い人たちだけでなく私たち皆が
「ほんとうのリーダーのみつけかた」を学ぶべきだと思います。学べないままそういった訓練ができないまま大人になっている人が私も含めて多いと思うのです。
いくつもその通りだなと思うところがあるのですが、今の日本社会そのものだと思った文章を引用させていただきます。
批判って難癖をつけるとか文句ばかり言うということとは違います。正しい批判精神を失った社会は暴走していきます。批判することはもっとよくなるはずと理想を持っているからできること。社会を愛する気持ちと反対のものではないのです。
最近の日本社会はまさに正しい批判精神を失って暴走しているような気がします。
もうこれ以上よくなるはずがない、批判なんかしても仕方ない、文句を言っても目をつけられて損するだけだなどと思っていては何も変わるはずがないし、よくなるどころかどんどん悪い方向に行くだけだろうと思います。
それぞれの場所でそれぞれが批判するということはとても大切なことだと思うのです。それぞれの理想の社会を目指す気持ちを失くしてはいけないと思います。
他にも「群れ」についても書かれていて、人間という動物は「群れ」になって生きていくものなので「群れる」ことが悪いということではなく、「群れ」とは個人が一人ひとりの考えで集まってできるべきもので「群れ」に所属する前に個人として存在すること、盲目的に相手に自分を明け渡さず考えることができる個人であるべきだと。
これも今の社会で特に意識すべきところではないかなと思いました。
自分のものさしではなく他人によって自分の価値までも決めてしまいがちなところが多くあるような気がするのです。そうしているうちに自分が自分でなくなって一体自分って何なのかわからなくなってしまう、そういったことでの悩みもよく聞くように思います。
また「言葉」についてもまさにと思わされました。
今の政権の大きな罪の一つは、日本語の言霊の力を繰り返し繰り返し削いできたことだと。それが国全体の「大地のようなもの」まで削いできたのだと。「大地のようなもの」こそほんとうのその国固有の「底力」だと思うと書かれています。
今、言葉の使われ方がひどく乱れていると思います。私たちが高校生ぐらいの頃もそんな風に言われていたような気もします。が、それは言葉の変化であって時代によって変わっていく部分は常にあるのだと思うのですが、今は若い人がというのではなく、どの世代でも言葉の使い方が粗雑なような気がします。それも変化の一つという人もいるのでしょうが、言葉を大切にしていなければ何か大切なものを失ってしまうのではないかと思います。
大切なものを失わないようにこれからできることも書かれています。
一つひとつの言葉をないがしろにせず大切に。
自分の気持ちにふさわしい言葉を丁寧に選ぶ。
語彙力がないながらも言葉を大切にもう一度このブログを綴っていきたいと思います。記憶をたどりながらのどかのこれまでの様子もまた載せていきますね。
2年前に完成した映画「不登校のススメ」は今月も2箇所で上映していただきまだまだ観たいという声をいただいています。
今回おすすめした「ほんとうのリーダーのみつけかた」も映画「不登校のススメ」も自分で考えることの大切さが伝わるきっかけになればいいなと思います。