初めての家庭訪問 小1の4月

f:id:midori-yablog:20180607005840j:plain

 

さよなら遠足の前に「家庭訪問」がありました。

小1の時の担任の先生は退職間近の女の先生でした。

のどかはその先生が嫌いなわけではなくて先生は好きだと言っていました。

 

家庭訪問の少し前からのどかは学校に行くのが楽しくない様子でした。

学校から帰って来ると必ずまず1時間ぐらいは家の外の砂場で遊ぶのです。

それから少しすっきりした顔になって家の中に入っていました。

何となくですが自分なりの方法で元々ののどかを取り戻しているように感じました。

 

家庭訪問の日も先生が来られた時、砂場で遊んでいました。

先生は挨拶もそこそこに

「どうして保育園に行かなかったのですか?」と聞かれました。

いきなりその質問とは思わなかったので驚きましたが、

「以前に住んでいたところも滋賀県の田舎の方で都会から移住しました。自然の中で育つことで子どもの頃しか感じられない感性を大切にしてほしいという想いもありました。せっかく緑がいっぱいで走り回れるような環境で過ごしているのに都会の保育園や幼稚園と同じように一日の大半を園内で過ごすのはもったいないと感じたからです。保育園からも離れていたので通園するとなるとバス通園で朝8時ごろから夕方5時過ぎまで家を離れることになるので長すぎるとも思いましたし。当時も自営業をしていたので家で一緒に過ごしながらお店をしていました。夫婦で店をしていたので送迎もままならないという面もありました。」

「そうですか。わかりました。ただお箸の持ち方と鉛筆の持ち方はきちんとできないと将来困ると思いますよ。」というようなことを言われました。

「はぁー。まだ入学したところですが、他のお友達はみんな文字を書けるのですか?」と聞くと

「最近は幼稚園や保育園でもほとんどのところで教えていますし、みんなある程度は書けます。」

「一応小学校入学してからまずひらがなを習うのは私たちが子どもの頃と同じですよね?」

「そうですが、ひらがなは大体みんな書けるので鉛筆をきちんと持てているかとかきちんと腰かけて正しい姿勢でかけているかとか文字もきちんと覚えられているかとかの確認という感じですね。」

「そうなんですね。うちは早くから文字を教えるより先ほどもお話した小さい頃にしか感じられないものを大切にしたいと思っていたのであえて教えていませんでした。また何でも自分で考えてすることが大切だと伝えています。」とお伝えすると、

「のどかくんはお父さんお母さんの思ったとおりのお子さんに育っていますね。」と言われました。

 

その後、のどかはいろんなことに好奇心を持っていて学習意欲は旺盛であるということ、この環境でしかできない家の仕事(半年前に熊野に転居したばかりで古い家の改装や広い畑の開墾などいくらでも仕事がありました。)も学校の勉強と同じように大切だと思っているので本人が学校に行くと希望する日はもちろんバス停まで送っていくがどうしても行きたくないという日は家の仕事を一緒にさせるつもりだということなどをお伝えしました。

 

先生はのどかくんはとても素直で友達とも仲良く遊べるしきちんと話も聞けますねと言われていましたが、再度「お箸と鉛筆はきちんと持てるようにした方が良いと思います。」と仰って帰られました。

そのうちできるようになるだろう・・・と思っていた私たちとしては「はー。」と答えるしかなかったのでした。

 

砂場で遊んでいたのどかは先生が帰られるのを見送ってからようやく家に入って来ました。